11日前場は日経平均株価が、前日比293円91銭安の5万308円89銭と続落。TOPIX(東証株価指数)も同17.47ポイント安の3371.55ポイントと4日ぶりに反落した。両指数ともに前場の安値で取引を終えた。現地10日のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、政策金利を0.25%引き下げ3.50−3.75%にすることを決定。米国株式はNYダウが反発、ナスダック総合指数は続伸した。東京市場でも、朝方は米株高を追い風に買いが先行した。ただ、買い一巡後は円高や戻り待ちの売りで、弱含む展開となった。ドル・円相場は1ドル=155円60銭台と、足元ではもみ合い商状となっている。
東証プライム市場の出来高は9億9786万株、売買代金は2兆5640億円。騰落銘柄数は値上がり269銘柄に対し、値下がりは1284銘柄と全体の8割に迫った。変わらず53銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち27業種が下落、6業種が上昇した。LINEヤフ、ソフバンGなどの情報通信株や、バンナム、任天堂などのその他製品株が下落。東電力HD、関西電などの電気ガス株や、アサヒ、味の素など食料品株も安い。テルモ、HOYAなどの精密機器株や、三菱倉、三井倉HDなどの倉庫運輸株も軟調。ディスコ、菱重工などの機械株や、出光興産、ENEOSなどの石油石炭株も弱かった。一方、伊藤忠、三井物などの卸売株や、大和証G、野村などの証券商品先物株が上昇した。
そのほか、エニカラー、メガチップス、UMCエレ、ボードルア、稀元素などが下落。半面、ベステラ、TOPPAN、テクセンド、ラサ工、マクセルが高い。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社