20日後場の日経平均株価は、前日比30円86銭高の3万7529円49銭と5日ぶりに反発。TOPIX(東証株価指数)も同0.44ポイント高の2738.83ポイントと小幅に上昇した。米大手格付け会社ムーディーズが前週末16日の引け後に米国債の信用格付けを引き下げたものの、現地19日の米国株式市場は上昇。これを受け日本株も買い先行で取引を開始。その後、為替が円安方向に振れたことから上げ幅を拡大し、日経平均は午前9時39分に、同423円18銭高の3万7921円81銭を付けた。ただ、その後は戻り待ちの売りや、為替が一転して円高方向に傾いたことから上げ幅を縮小。後場に入り下落する場面もみられたが、終値を決定するクロージングオークションで上げに転じた。
東証プライム市場の出来高は19億2356万株、売買代金は4兆4721億円。騰落銘柄数は値上がりが344銘柄に対し、値下がりは1245銘柄と7割を超えた。変わらずは42銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち9業種が上昇、24業種が下落した。古河電工、フジクラなどの非鉄金属株や、エムスリー、リクルートHなどのサービス株が上昇。三菱UFJ、三井住友などの銀行株や、日立、ソニーGなどの電気機器株も高い。豊田織、トヨタなどの輸送用機器株や、ディスコ、菱重工などの機械株も堅調。一方、東レ、ワコールHDなどの繊維株や、関西電、東ガスなど電気・ガス株が安い。ニッスイ、マルハニチロなどの水産農林株や、JAL、ANAの空運株も下落した。
個別では、クレハ、JTEC、セブン銀行、サンリオ、ミガロHDが上昇。半面、フジHD、ペガサス、クスリアオキ、KIスター不、アンビスなどが安い。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社