20日午前10時2分すぎの日経平均株価は、前日比300円程度高い3万7800円前後で推移する。現地19日の米国株式は、米大手格付け会社ムーディーズが米国債の信用格付けを引き下げたことを受け下落する場面もみられたが、織り込み済みとの見方から、NYダウ、ナスダック総合指数ともに上昇して取引を終了。日本株も堅調な米国株の動きを受けて、買いが先行した。その後、ドル・円相場が円安方向に振れたことをきっかけに上げ幅を拡大し午前9時39分には、同423円18銭高の3万7921円81銭を付けた。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、19日の大阪取引所清算値比215円高の3万7605円だった。
業種別では、全33業種のうち18業種が上昇、15業種が下落している。住友電工、フジクラなどの非鉄金属株や、デンソー、トヨタなどの輸送用機器株が上昇。ディスコ、菱重工などの機械株や、日立、ソニーGなどの電気機器株も高い。三菱UFJ、三井住友などの銀行株や、OLC、リクルートHなどのサービス株も堅調。出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株や、テルモ、HOYAなどの精密機器株もしっかり。一方、東レ、ワコールHDなどの繊維株や、三和HD、LIXILなどの金属製品株が下落している。
個別では、JTEC、豊田織、安川電、SMC、MSOLが上昇。半面、ペガサス、クスリアオキ、リガクHD、KIスター不、フジHDなどが安い。
東京外国為替市場では午前10時2分時点で、ドル・円が1ドル=145円台の前半(19日は144円84−86銭)、ユーロ・円が1ユーロ=163円台の前半(同162円78−82銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社