13日後場の日経平均株価は、前日比338円84銭安の3万7834円25銭、TOPIX(東証株価指数)が同26.50ポイント安の2756.47ポイントと続落した。現地12日の米国株式は上昇したが、通常取引終了後にイスラエル軍がイランに攻撃を開始したと報じられた。中東情勢の悪化を警戒しリスク回避姿勢が強まり、時間外取引での米株価指数先物が下落。日本株も売り圧力が強まり、午前10時32分には日経平均が同632円89銭安の3万7540円20銭を付けた。その後、週末要因もあり積極的に押し目買いを入れる投資家も限られたが、下げ幅を縮小して取引を終えた。日経平均先物・オプション6月限SQ(特別清算指数)値は3万8172円67銭で、きょうの高値(3万8141円59銭)を上回る「幻のSQ値」となった。
東証プライム市場の出来高は20億7968万株。売買代金は5兆1899億円。騰落銘柄数は値上がりが291銘柄に留まり、値下がりは1303銘柄と8割に迫った。変わらずは35銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち26業種が下落、7業種が上昇した。JAL、ANAの空運株や、帝人、東レなどの繊維株が下落。楽天グループ、リクルートHなどのサービス株や、信越化、富士フイルムなどの化学株も安い。デンソー、トヨタなどの輸送用機器株や、テルモ、HOYAなどの精密機器株も軟調。日立、キーエンスなどの電気機器株や、浜ゴム、ブリヂスなどのゴム製品株も弱かった。一方、INPEX、石油資源などの鉱業株や、出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株が高い。
個別では、Macbee、Wスコープ、ラクーンHD、トーホー、エニグモが下落。半面、ビジョナル、gumi、ネクソン、鎌倉新書、イオンモールなどが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社