9日後場の日経平均株価は、前週末比346円96銭高の3万8088円57銭と続伸、TOPIX(東証株価指数)が同16.08ポイント高の2785.41ポイントと上昇した。現地6日の米国株式市場で、NYダウが3日ぶりに反発、ナスダック総合指数も反発した。日本株は、米国株高や円安の動きを受け朝方から買いが先行。日経平均は午前9時59分に、同436円40銭高の3万8178円01銭を付けた。その後は、戻り待ちの売りに上値が重い展開で、後場の値幅は105円程度に留まるなど動意には乏しかった。ただ、しっかりした値動きが続き日経平均は終値ベースで5月29日(3万8432円98銭)以来、約1週間ぶりに3万8000円台を回復した。
東証プライム市場の出来高は13億4745万株。売買代金は3兆4616億円。騰落銘柄数は値上がりが814銘柄、値下がりは738銘柄、変わらずは78銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち22業種が上昇、11業種が下落した。中外薬、第一三共などの医薬品株や、アシックス、任天堂などのその他製品株が上昇。三菱UFJ、三井住友などの銀行株や、日立、キーエンスなどの電気機器株も高い。KDDI、ソフバンGなどの情報通信株や、住友電工、フジクラなどの非鉄金属株も堅調。コスモエネH、ENEOSなどの石油石炭製品株や、楽天グループ、リクルートHなどのサービス株もしっかり。一方、王子HD、日本紙などのパルプ紙株や、日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株が安い。
個別では、フジコーポ(監理)、エイチームH、エタナルHG、テラスカイ、ブレインPが上昇。半面、井関農、双葉電子、メドピア、エムスリー、カナモトなどが下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社