15日午前10時4分すぎの日経平均株価は、前日比350円程度安い3万7780円前後で推移する。午前9時34分には、同453円19銭安の3万7674円94銭を付けた。現地14日の米国株式市場では、15日に4月小売売上高・卸売物価指数などの経済指標の発表を控え、NYダウが続落した一方、引き続きハイテク株が物色されナスダック総合指数は6日続伸するなど、まちまちだった。日本株は為替市場で円高方向に傾いていることが意識され、売りが先行。その後も弱含みの展開となっている。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、14日の大阪取引所清算値比420円安の3万7720円だった。
業種別では、全33業種のうち28業種が下落、5業種が上昇している。日産自、トヨタなどの輸送用機器株や、第一生命HD、東京海上などの保険株が下落。TOPPAN、任天堂などのその他製品株や、大和証G、野村などの証券商品先物株も安い。三井不、菱地所などの不動産株や、オリックス、JPXなどのその他金融株も軟調。楽天グループ、リクルートHなどのサービス株や、住友電工、フジクラなどの非鉄金属株も弱い。一方、郵船、商船三井などの海運株や、クラボウ、東レなどの繊維株が高い。
個別では、GENOVA、シンクロF、GMOインタ、三菱紙、Eギャランテが下落。半面、UTグループ、武蔵精密、ラサ工、ユニチカ、スタティアHなどが上昇している。
東京外国為替市場では午前10時4分時点で、ドル・円が1ドル=146円台の前半(14日は146円98−99銭)、ユーロ・円が1ユーロ=163円台の半ば(同164円83−87銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社