16日前場の日経平均株価は、前週末比359円14銭高の3万8193円39銭と3日ぶりに反発。TOPIX(東証株価指数)も同15.34ポイント高の2771.81ポイントと上昇した。現地13日の米国株式は、中東地域の緊迫化を受け、NYダウ、ナスダックともに反落。ただ、東京市場はイスラエルによるイランへの攻撃報道で、米国市場よりも先に株価が調整していただけに、買い戻す動きが先行した。一時は戻り待ちの売りに停滞する場面もみられたが、日経平均は午前11時16分に、同379円00銭高の3万8213円25銭を付けるなど、高値圏で推移した。為替市場では1ドル=144円40銭台で推移するなど、足元で前週末より円安方向にあることも支えのもよう。
東証プライム市場の出来高は7億4354万株、売買代金は1兆9904億円。騰落銘柄数は値上がりが1059銘柄、値下がりは495銘柄、変わらずは74銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち28業種が上昇、5業種が下落した。日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株や、郵船、商船三井などの海運株が上昇。住友電工、フジクラなどの非鉄金属株や、大和証G、野村などの証券商品先物株も高い。帝人、東レなどの繊維株や、伊藤忠、三菱商などの卸売株も堅調。東電力HD、関西電などの電気・ガス株や、三菱倉、上組などの倉庫運輸株もしっかり。一方、出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株や、HOYA、朝日インテクなどの精密機器株が安い。
個別では、アクシージア、丹青社、gumi、ネオジャパン、アドバンテスが上昇。半面、LinkUG、三井ハイ、フリービット、HIS、日本ハウスHなどが下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社