10日前場の日経平均株価は、前日比385円40銭高の3万8473円97銭と3日続急伸、TOPIX(東証株価指数)も同16.78ポイント高の2802.19ポイントと上昇した。朝方の買いが一巡した後は、上値の重い場面もみられた。ただ、為替市場で1ドル=145円20銭前後と、朝方の水準よりも円安方向に振れていることが支えとなり、日経平均は午前11時ちょうどに同387円61銭高の3万8476円18銭を付けた。その後も、買いが優勢で高値に近い水準で前場の取引を終えた。
東証プライム市場の出来高は6億5326万株、売買代金は1兆7281億円。騰落銘柄数は値上がりが1138銘柄と7割に迫る一方、値下がりは422銘柄、変わらずは70銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち26業種が上昇、7業種が下落した。テルモ、HOYAなどの精密機器株や、信越化、富士フイルムなどの化学株が上昇。日立、キーエンスなどの電気機器株や、AGC、TOTOなどのガラス土石株も高い。大和証G、野村などの証券商品先物株や、SUMCO、三和HDなどの金属製品株も堅調。ディスコ、ダイキンなどの機械株や、INPEX、石油資源などの鉱業株もしっかり。一方、三菱倉、三井倉HDなどの倉庫運輸株や、イオン、ファストリテなどの小売株が安い。
個別では、双葉電子、マイクロニ、Bガレージ、フジコーポ(監理)、円谷FHが上昇。半面、MSOL、Dガレージ、LITALI、東ガス、JESHDなどが下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社