25日前場の日経平均株価は、前日比40円09銭安の3万8750円47銭と反落。TOPIX(東証株価指数)も同9.42ポイント安の2771.93ポイントと下落した。現地24日の米国株式市場では、イスラエルとイランの停戦合意で中東情勢への警戒感が和らぎ、NYダウ、ナスダック総合指数が共に上昇した。朝方の日経平均株価は米株高を受けて買いが先行したが、心理的なフシ目の3万9000円が意識されるなか上値は重く、午前11時24分には同79円45銭安の3万8711円11銭まで下落した。前日に停戦を好感して上げていた銘柄が多く、この日は反動に押されている。
東証プライム市場の出来高は7億7919万株、売買代金は2兆1601億円。騰落銘柄数は値上がりが445銘柄にとどまった一方、値下がりは1107銘柄と7割に迫った。変わらずは75銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち27業種が下落、6業種が上昇した。オリンパス、リズムなどの精密機器株や、出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株が下落。オリックス、JPXなどのその他金融株や、三菱UFJ、三井住友などの銀行株も安い。王子HD、北越コーポなどのパルプ紙株や、伊藤忠、三菱商などの卸売株も軟調。KDDI、ソフバンGなどの情報通信株や、イオン、ファストリテなどの小売株も弱かった。一方、アシックス、任天堂などのその他製品株や、日立、ソニーGなどの電気機器株が高い。
個別では、双葉電子、gumi、GMOインタ、東プレ、大幸薬品などが下落。半面、アドクリ、黒崎播磨、日東紡、武蔵精密、中国塗が上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社