15日前場の日経平均株価は、前日比422円39銭安の3万7705円74銭と大幅続落。TOPIX(東証株価指数)も同26.82ポイント安の2736.47ポイントと下落した。現地14日の米国株式市場は、15日の4月小売売上高などの経済指標の発表を控えて、NYダウが続落した一方、引き続きハイテク株が物色されナスダック総合指数は6日続伸するなど、まちまちだった。日本株は為替市場で1ドル=146円台の半ばと、きのう14日よりも円高方向に振れていること受け、朝方から売りが先行。日経平均は一時下げ渋る場面もみられたものの戻りは鈍く、午前11時8分に同478円54銭安の3万7649円59銭を付けた。その後は、方向感に乏しいなかもみ合いとなった。
東証プライム市場の出来高は9億5087万株、売買代金は2兆3131億円。騰落銘柄数は値上がりが383銘柄にとどまった一方、値下がりは1213銘柄と7割を超えた。変わらずは36銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち29業種が下落、4業種が上昇した。日産自、トヨタなどの輸送用機器株や、TOPPAN、任天堂などのその他製品株が下落。第一生命HD、東京海上などの保険株や、大和証G、野村などの証券商品先物株も安い。住友電工、フジクラなどの非鉄金属株や、浜ゴム、ブリヂスなどのゴム製品株も軟調。楽天グループ、リクルートHなどのサービス株や、三菱UFJ、三井住友などの銀行株も弱かった。一方、郵船、商船三井などの海運株や、クラボウ、東レなどの繊維株が高い。
個別では、GENOVA、GMOインタ、シンクロF、Eギャランテ、三菱紙が下落。半面、UTグループ、ラサ工、スタティアH、JACR、オーケストラなどが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社