17日前場は日経平均株価が、前日比450円43銭安の4万7827円31銭、TOPIX(東証株価指数)も同22.53ポイント安の3180.89ポイントと、そろって3日ぶりに反落した。きのう16日に、公明党が連立からの離脱を表明する前の水準である10日終値を上回るなど、急ピッチな戻りをみせていたことや、現地16日の米国株式が一部銀行の信用不安を背景に下落したことから、利益確定売りが強まった。また、為替相場が円高方向にあることも重しとなったようで、日経平均は午前9時52分に同548円63銭安の4万7729円11銭を付けた。売り一巡後は、押し目買いに下げ幅を縮小する場面もみられたが、時間外取引で米株価指数先物が下げていることから、戻りは限られた。
東証プライム市場の出来高は10億282万株、売買代金は2兆5214億円。騰落銘柄数は値上がりが431銘柄、値下がりは1126銘柄、変わらずは58銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち24業種が下落、9業種が上昇した。MS&AD、東京海上などの保険株や、三菱UFJ、三井住友などの銀行株が下落。大和証G、野村などの証券商品先物株や、古河電工、住友電工などの非鉄金属株も安い。LINEヤフ、ソフバンGなどの情報通信株や、オリックス、三菱HCキャなどのその他金融株も軟調。東電力HD、東ガスなどの電気ガス株や、日立、アドバンテスなどの電気機器株も弱かった。一方、キリンHD、JTなど食料品株や、任天堂などのその他製品株が高い。
そのほか、LinkUG、オープンG、ヨシムラFH、KLab、ネットプロテが下落。半面、三井ES、エムアップH、テクセンド、AREHD、ボードルアなどが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社