29日午前10時8分すぎの日経平均株価は、前日比480円程度高い3万8200円前後で推移する。午前9時59分には同592円97銭高の3万8315円37銭を付けた。注目されていた米半導体大手エヌビディアの2−4月期決算で、売上高が市場予想平均を上回った。同社株は現地28日の時間外取引で上昇。日本株もその動きを受けたほか、為替が円安方向に振れていることから買いが先行。その後も、高値圏で堅調な値動きが続いている。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、28日の大阪取引所清算値比170円高の3万7870円だった。
業種別では、全33業種が上昇している。住友電工、フジクラなどの非鉄金属株や、デンソー、トヨタなどの輸送用機器株が上昇。SOMPOH、東京海上などの保険株や、日立、ソニーGなどの電気機器株も高い。大和証G、野村などの証券商品先物株や、OLC、リクルートHなどのサービス株も堅調。INPEX、石油資源などの鉱業株や、三菱UFJ、三井住友などの銀行株、TOTO、特殊陶などのガラス土石株もしっかり。
個別では、日ヒュム、楽天銀行、テイカ、テスHD、ネクセラが上昇。半面、ビーウィズ、SUMINO、タマホーム、ライク、パルGHなどが下落している。
東京外国為替市場では午前10時7分時点で、ドル・円が1ドル=145円台の後半(28日は144円14−16銭)、ユーロ・円が1ユーロ=164円前後(同163円27−31銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社