10日後場は日経平均株価が、前日比52円30銭安の5万602円80銭と3日ぶりに反落。一方、TOPIX(東証株価指数)は同4.10ポイント高の3389.02ポイントと3日続伸した。朝方は買いが先行し、日経平均は5万1000円台を1週間ぶりに回復する場面もみられた。ただ、買い一巡後は値がさ半導体株などが戻り待ちの売りに押されたことで下げ転換。午前10時53分には同325円83銭安の5万329円27銭を付けた。現地10日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の内容を確認したいとして、ポジション調整も見られ、荒い値動きとなったが、取引終了にかけて下げ幅を縮小する格好となった。ドル・円相場は1ドル=156円70銭台と、足元ではやや円安方向にある。
東証プライム市場の出来高は22億4943万株、売買代金は5兆6697億円。騰落銘柄数は値上がりが992銘柄で、値下がりは562銘柄と値上がりが多い。変わらず53銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち11業種が下落、22業種が上昇した。ヤマハ、任天堂などのその他製品株や、ソニーG、東エレクなどの電気機器株が下落。ディスコ、菱重工などの機械株や、三菱UFJ、みずほなどの銀行株も安い。ニコン、オリンパスなどの精密機器株や、古河電工、住友電工などの非鉄金属株も軟調。MS&AD、第一生命HDなどの保険株や、塩野義薬、第一三共などの医薬品株も弱かった。一方、大和証G、野村などの証券商品先物株や、東電力HD、北海電などの電気ガス株、浜ゴム、ブリヂスなどのゴム製品株が上昇した。
そのほか、三井ES、ポールHD、東京計器、サンリオ、スクエニHDなどが下落。半面、ソラスト、JCU、CIJ、TBASE、Bガレージが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社