11日後場は日経平均株価が、前日比534円83銭高の4万4372円50銭と大幅続伸。TOPIX(東証株価指数)も同6.79ポイント高の3147.76ポイントと上昇した。両指数ともに連日で終値ベースの史上最高値を更新した。現地10日の米国株式市場は、8月生産者物価指数の軟化によりNYダウが3日ぶりに反落した一方、ハイテク関連が物色されナスダック総合指数とSOX(フィラデルフィア半導体株)指数がともに上昇。日本株もハイテク株高を受け買い先行で取引を開始した。日経平均は、心理的なフシ目の4万4000円を超えたことで上げ幅を拡大。一時、利益確定売りに押される場面もみられたが、午後零時48分に同559円28銭高の4万4396円95銭と、9日に付けた取引時間中の史上最高値(4万4185円73銭)を更新。その後も取引終了にかけて堅調に推移した。
東証プライム市場の出来高は19億929万株、売買代金は4兆9545億円。騰落銘柄数は値上がりが697銘柄にとどまった一方、値下がりは861銘柄と多い。変わらずは61銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち16業種が上昇、17業種が下落した。ソフトバンク、ソフバンGなどの情報通信株や、アシックス、任天堂などのその他製品株が上昇。三井金、フジクラなどの非鉄金属株や、INPEX、石油資源などの鉱業株も高い。出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株や、ディスコ、菱重工などの機械株も堅調。関西電、東ガスなどの電気・ガス株や、オリックス、三菱HCキャなどのその他金融株もしっかり。一方、三菱UFJ、三井住友などの銀行株や、第一生命HD、東京海上などの保険株が安い。
そのほか、マンダム(監理)、キオクシア、サムコ、エニカラー、JX金属が上昇。半面、ファーマF、MRO、GMOインタ、大阪チタ、Mフォワードなどが下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社