9日前場の日経平均株価が、前日比549円95銭高の3万7478円58銭と大幅続伸。TOPIX(東証株価指数)は同39.28ポイント高の2738.00ポイントと11日続伸した。現地8日の米国株高を受け朝方から買いが先行。日経平均は心理的なフシ目の3万7000円を、取引時間中としては約1カ月ぶりに回復。ドル・円相場が1ドル=145円台の後半と前日8日よりも円安方向にあることも支えとなり、午前11時29分に、同552円89銭高の3万7481円52銭を付けるなど高値圏で取引を終えた。日経平均先物・オプション5月限SQ(特別清算指数)の市場推定値は3万7572円13銭で、前場終了時点では実際には付けておらず、「幻のSQ値」となっている。
東証プライム市場の出来高は11億8322万株、売買代金は2兆6636億円。騰落銘柄数は値上がりが1386銘柄で8割超となった一方、値下がりは212銘柄にとどまった。変わらずは37銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち29業種が上昇、4業種が下落した。三菱倉、三井倉HDなどの倉庫運輸株や、三菱UFJ、三井住友などの銀行株が上昇。NTT、ソフバンGなどの情報通信株や、東レ、ゴルドウインなどの繊維株も高い。出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株や、MS&AD、第一生命HDなどの保険株も高い。大和証G、野村などの証券商品先物株や、INPEX、石油資源などの鉱業株もしっかり。一方、アステラス薬、第一三共などの医薬品株や、郵船、川崎汽などの海運株が下落した。
個別では、インターメス、東和銀、イビデン、NTTデータ(監理)、燦HDが上昇。半面、牧野フ、Ubicom、新日科学、リログループ、ダイヘンなどが安い。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社