市況(場況)

日経平均は560円程度安、売り一巡後は安値圏で推移=30日前場

 30日午前10時すぎの日経平均株価は、前日比560円程度安い3万7870円前後で推移する。午前9時16分には同684円81銭安の3万7748円17銭を付けた。きのう29日に急反発した反動や、ドル・円相場が円高方向に振れていることもあり、売り優勢で取引を開始。一巡後は、模様眺めムードのなか、安値圏でのもみ合いとなっている。現地29日の米国株式市場は、エヌビディアの好決算を受け、NYダウ、ナスダック総合指数がともに反発していた。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、29日の大阪取引所清算値比495円安の3万7915円だった。

 業種別では、全33業種のうち26業種が上昇、7業種が下落している。アシックス、任天堂などのその他製品株や、日立、ソニーGなどの電気機器株が下落。テルモ、HOYAなどの精密機器株や、リクルートH、ベイカレントなどのサービス株も安い。トヨタ、ホンダなどの輸送用機器株や、コマツ、菱重工などの機械株も軟調。古河電工、フジクラなどの非鉄金属株や、大和証G、野村などの証券商品先物株も弱い。一方、オリックス、JPXなどのその他金融株や、極洋、マルハニチロなどの水産農林株が高い。

 個別では、大黒天、ルネサス、森六、ディスコ、タマホームが下落。半面、JCRファマ、ヨシムラFH、さくら、キッセイ薬、ユニオンツルなどが上昇している。

 東京外国為替市場では午前10時時点で、ドル・円が1ドル=143円台の後半(29日は145円26−28銭)、ユーロ・円が1ユーロ=163円台の半ば(同163円79−83銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社

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