市況(場況)

日経平均は574円高と大幅続伸、約1カ月ぶりに終値ベース3万7000円回復=9日後場

 9日後場の日経平均株価が、前日比574円70銭高の3万7503円33銭と大幅続伸。TOPIX(東証株価指数)は同34.77ポイント高の2733.49ポイントと11日続伸した。日経平均は終値ベースで3月28日(3万7120円)以来、約1カ月ぶりに心理的なフシ目の3万7000円を上回った。現地8日の米国市場が、英米の関税交渉合意を受け上昇した動きから、日本市場も買いが先行した。ドル・円相場が1ドル=145円台の半ばと前日8日よりも円安方向にあることも支えとなり、午後2時56分に、同628円78銭高の3万7557円41銭を付ける場面もみられた。ただ、日経平均先物・オプション5月限SQ(特別清算指数)値は3万7572円13銭となり、きょう9日は実際に付けておらず、「幻のSQ値」となった。

 東証プライム市場の出来高は26億4904万株、売買代金は5兆7309億円。騰落銘柄数は値上がりが1282銘柄で8割に迫った一方、値下がりは311銘柄。変わらずは42銘柄だった。

 業種別では、全33業種のうち27業種が上昇、6業種が下落した。三菱倉、三井倉HDなどの倉庫運輸株や、三菱UFJ、三井住友などの銀行株が上昇。MS&AD、第一生命HDなどの保険株や、東レ、ゴルドウインなどの繊維株も高い。NTT、ソフバンGなどの情報通信株や、オリックス、JPXなどのその他金融株も堅調。日立、ソニーGなどの電気機器株や、花王、富士フイルムなどの化学株もしっかり。一方、ダイキン、菱重工などの機械株や、中外薬、第一三共などの医薬品株が下落した。

 個別では、インターメス、イビデン、東和銀、おきなわFG、ADWAYSが上昇。半面、牧野フ、Ubicom、新日科学、リログループ、ヤマエGHDなどが安い。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社

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