8日午前10時13分すぎの日経平均株価は、前週末比60円程度安い5万430円前後で、もみ合い商状となっている。現地5日の米国株式市場では、米9月個人所得・消費支出がおおむね市場予想通りとなり、FOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げ期待が継続し、NYダウが反発、ナスダック総合指数は4日続伸した。東京市場は、前週末5日に大幅反落した反動もあり、買いが先行した。ただ、その後は買い気が弱く、戻り待ちの売りに押されマイナス転換。午前9時6分には、同267円22銭安の5万224円65銭をつけるなど、軟調な展開となっている。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、前週末5日の大阪取引所清算値比200円高の5万680円だった。
業種別では、全33業種のうち8業種が下落、25業種が上昇している。三菱UFJ、三井住友などの銀行株や、イオン、ファストリテなどの小売株が下落。郵船、川崎汽などの海運株や、ソフバンGなどの情報通信株も安い。ENEOSなどの石油石炭株や、任天堂などのその他製品株も弱い。一方、住友電工、フジクラなどの非鉄金属株や、三井不、菱地所などの不動産株が高い。三菱倉、三井倉HDなどの倉庫運輸株や、大林組、清水建などの建設株も堅調。
そのほか、大阪チタ、Wスコープ、CIJ、日本空調、竹内製作が下落。半面、日本新薬、フォーカス、KLab、月島HD、化工機などが上昇している。
東京外国為替市場では午前10時13分時点で、ドル・円が1ドル=155円台の前半(前週末5日は154円62−63銭)、ユーロ・円が1ユーロ=180円台の半ば(同180円34−38銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社