22日午前10時6分すぎの日経平均株価は、前日比630円程度安い4万8690円前後で推移する。午前10時2分には同702円36銭安の4万8613円70銭を付けている。きのう21日、高市首相の選出前に史上初の5万円に迫る場面もみられたが、後場にかけて上値が重かった。現地21日の米国株式市場では、NYダウが3日続伸し終値ベースで史上最高値を更新したものの、ナスダック総合指数は下落。S&P500指数も上げ幅を縮小した。日米ともに短期的な買い疲れが指摘されるなか、通常取引終了後に米半導体テキサス・インスツルメンツが決算を発表。利益が市場予想の平均に届かず、時間外取引で急落したことが重しのようだ。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、21日の大阪取引所算値比215円高の4万9365円だった。
業種別では、全33業種のうち14業種が下落、19業種が上昇している。古河電工、フジクラなどの非鉄金属株や、KDDI、ソフバンGなどの情報通信株が下落。日立、アドバンテスなどの電気機器株や、大和証G、野村などの証券商品先物株も安い。三菱UFJ、三井住友などの銀行株や、ENEOSなどの石油石炭株も軟調。INPEX、石油資源などの鉱業株や、信越化、富士フイルムなどの化学株も弱い。一方、デンソー、トヨタなどの輸送用機器株や、大林組、清水建などの建設株が高い。
そのほか、住友鉱、スクリン、芝浦、キオクシア、マイクロニが下落。半面、稀元素、Vキューブ、西日本FH、太平洋セメ、七十七銀などが上昇している。
東京外国為替市場では午前10時6分時点で、ドル・円が1ドル=151円台の半ば(20日は151円15−17銭)、ユーロ・円が1ユーロ=175円台の後半(同175円70−74銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社