29日前場の日経平均株価は、前日比633円30銭高の3万8355円70銭と大幅反発。TOPIX(東証株価指数)が同40.62ポイント高の2810.13ポイント5日続伸した。日本時間29日早朝に米半導体大手エヌビディアが好決算を発表し、時間外取引で上昇。また、米連邦裁判所がトランプ大統領の関税措置の一部を差し止める判決を下したことを受け、為替が1ドル=145円台の後半(28日は144円14−16銭)と、大幅に円安方向へ振れたことも支えとなり、日経平均は午前10時54分に、同644円86銭高の3万8367円26銭を付けた。そのまま高値圏で取引を終えている。
東証プライム市場の出来高は8億3407万株、売買代金は2兆3370億円。騰落銘柄数は値上がりが1130銘柄と7割に迫った一方、値下がりは420銘柄、変わらずは75銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち31業種が上昇、2業種が下落した。住友電工、フジクラなどの非鉄金属株や、デンソー、トヨタなどの輸送用機器株が上昇。大和証G、野村などの証券商品先物株や、日立、ソニーGなどの電気機器株も高い。SOMPOH、東京海上などの保険株や、OLC、リクルートHなどのサービス株も堅調。INPEX、石油資源などの鉱業株や、三菱UFJ、三井住友などの銀行株もしっかり。一方、JR東日本、JR東海などの陸運株や、王子HD、日本紙などのパルプ紙株が弱かった。
個別では、日ヒュム、楽天銀行、SBI、テイカ、ネクセラが上昇。半面、ビーウィズ、SUMINO、タマホーム、ライク、パルGHなどが下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社