23日前場は日経平均株価が、前日比643円05銭安の4万8664円74銭と大幅続落。TOPIX(東証株価指数)も同15.55ポイント安の3250.88ポイントと4日ぶりに反落した。日経平均は午前9時6分に、同908円74銭安の4万8399円05銭を付けた。現地22日の米国株式市場では米中対立の激化が警戒され、NYダウが4日ぶりに反落、ナスダック総合指数も続落した。通常取引終了後に25年7−9月の決算を発表したテスラが、時間外取引で下落していることも重しとなり、幅広い銘柄に利益確定売りが先行した。その後は、ドル・円相場が、1ドル=152円40銭台と朝方の水準よりも円安方向に動いたことなどから、下げ渋る動きにつながったようだ。
東証プライム市場の出来高は10億2881万株、売買代金は2兆4975億円。騰落銘柄数は値上がりが1056銘柄、値下がりは484銘柄と値上がりが多い。変わらずは74銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち17業種が下落、15業種が上昇、空運1業種が変わらずだった。半導体セクターへの逆風が続き、アドバンテス、東エレクなどの電気機器株や、OLC、リクルートHなどのサービス株も下落。大和証G、野村などの証券商品先物株や、ディスコ、ダイキンなどの機械株も安い。JPX、オリックスなどのその他金融株や、三菱UFJ、三井住友などの銀行株も軟調。日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株や、トヨタ、ホンダなどの輸送用機器株も弱かった。一方、ニッスイ、マルハニチロなどの水産農林株や、王子HD、日本紙などのパルプ・紙株が高い。
そのほか、アステリア、洋エンジ、井関農、SUMCO、ローツェが下落。半面、アドソル、平河ヒューテ、住友重、東京計器、パルGHなどが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社