12日午前10時3分すぎの日経平均株価は、前週末比70円程度高い3万7570円前後で推移する。寄り付き直後の午前9時0分には、同223円11銭高の3万7726円44銭を付けている。現地9日の米国株式市場では、NYダウが3日ぶりに反落した一方、ナスダック総合指数は小幅ながら3日続伸した。ベッセント米財務長官は現地11日、米中貿易協議に進展がみられ、同12日に詳細を明らかにするとした。米中対立の緩和期待や、為替市場で円安方向に振れてることもあり、日本株は買いが先行した。ただ、その後は。戻り待ちの売りに押され上値の重い展開となっている。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、前週末9日の大阪取引所清算値比50円安の3万7470円だった。
業種別では、全33業種のうち26業種が上昇、7業種が下落している。三菱倉、上組などの倉庫運輸株や、出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株が上昇。INPEX、石油資源などの鉱業株や、大和証G、野村などの証券商品先物株も高い。MS&AD、東京海上などの保険株や、郵船、商船三井などの海運株も堅調。大成建、大林組などの建設株や、AGC、TOTOなどのガラス土石株もしっかり。一方、中外薬、第一三共などの医薬品株や、日本製鉄、大和工などの鉄鋼株が安い。
個別では、クレスコ、33FG、高速、平田機工、IBJが上昇。半面、DeNA、ゲオHD、コーセー、ぐるなび、クオールHDなどが下落している。
東京外国為替市場では午前10時3分時点で、ドル・円が1ドル=145円台の後半(前週末9日は145円15−17銭)、ユーロ・円が1ユーロ=164円前後(同163円31−35銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社