29日後場の日経平均株価は、前日比710円58銭高の3万8432円98銭と大幅反発。TOPIX(東証株価指数)が同42.51ポイント高の2812.02ポイントと5日続伸した。日経平均は終値ベースで14日以来、約2週間ぶりに3万8000円台を回復した。日本時間29日早朝に米半導体大手エヌビディアが好決算を発表し、時間外取引で上昇。また、米連邦裁判所がトランプ大統領の関税措置の一部を差し止める判決を下したことを受け、為替が1ドル=145円台の後半(28日は144円14−16銭)と、大幅に円安方向へ振れたことも支えとなった。日経平均は堅調な展開が続き、午後2時56分には同731円67銭高の3万8454円07銭を付けた。そのまま高値圏で取引を終えている。
東証プライム市場の出来高は18億6979万株、売買代金は4兆7521億円。騰落銘柄数は値上がりが1117銘柄と7割に迫った一方、値下がりは437銘柄、変わらずは71銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち30業種が上昇、3業種が下落した。住友電工、フジクラなどの非鉄金属株や、トヨタ、ホンダなどの輸送用機器株が上昇。SOMPOH、東京海上などの保険株や、OLC、リクルートHなどのサービス株も高い。日立、ソニーGなどの電気機器株や、大和証G、野村などの証券商品先物株も堅調。INPEX、石油資源などの鉱業株や、JAL、ANAの空運株もしっかり。一方、JR東日本、JR東海などの陸運株や、商船三井、川崎汽などの海運株や、王子HD、日本紙などのパルプ紙株が下落した。
個別では、日ヒュム、Eギャランテ、ネクセラ、日東紡、楽天銀行が上昇。半面、ビーウィズ、SUMINO、タマホーム、ライク、ベイカレントなどが安い。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社