15日前場は日経平均株価が、前週末比744円45銭安の5万92円10銭と大幅反落。TOPIX(東証株価指数)は同6.64ポイント安の3417.19ポイントと下落した。現地12日の米国株式市場では、半導体のブロードコムの決算説明を受け、AI関連に対する先行き収益への懸念が台頭。NYダウが3日ぶりに反落、ナスダック総合指数は続落した。東京市場でも米国株安を受けて売りが先行。弱含みの展開となるなか、日経平均は午前11時22分に、同775円13銭安の5万61円42銭を付けるなど、安値圏で前場の取引を終えた。一方、TOPIXの値下がり率は相対的に小さく、取引時間中の最高値を更新する場面もあった。
東証プライム市場の出来高は11億6543万株、売買代金は2兆5455億円。騰落銘柄数は値上がり1057銘柄で、値下がりは501銘柄にとどまり、値上がりが多い。変わらずは48銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち15業種が下落、18業種が上昇した。日本製鉄、神戸鋼などの鉄鋼株や、古河電工、フジクラなどの非鉄金属株が下落。日立、アドバンテスなどの電気機器株や、ディスコ、菱重工などの機械株も安い。ソフバンGなどの情報通信株や、バンナム、任天堂などのその他製品株も弱い。一方、JR東日本、JR東海などの陸運株や、エーザイ、第一三共などの医薬品株、7&iHD、イオンなどの小売株が高い。
そのほか、LinkUG、キオクシア、日製鋼、イビデン、gumiが下落。半面、フィットE、ラクスル(監理)、ADWAYS、神戸物産、丹青社などが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社