21日前場は日経平均株価が、前日比744円31銭高の4万9929円81銭と大幅続伸。TOPIX(東証株価指数)も同25.10ポイント高の3273.55ポイントと上昇した。自民党と日本維新の会による連立合意を受け、きょうにも高市首相が誕生することから、引き続き財政拡張への期待感から買いが先行した。時間外取引で米株価指数先物が上昇するなか堅調な値動きとなり、日経平均は午前11時22分に同760円45銭高の4万9945円95銭を付け、連日で取引時間中の史上最高値を更新。TOPIXも8日に付けた取引時間中の高値(3264.29ポイント)を塗り替えた。ドル・円相場は1ドル=151円05銭前後で、朝方の水準からは円安方向にある。
東証プライム市場の出来高は10億6687万株、売買代金は2兆6448億円。騰落銘柄数は値上がりが1172銘柄と7割を超え、値下がりは380銘柄、変わらずは63銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち31業種が上昇、2業種が下落した。バンナムや任天堂などのその他製品株や、JPX、オリックスなどのその他金融株が上昇。SUMCO、三和HDなどの金属製品株や、テルモ、HOYAなどの精密機器株も高い。KDDI、ソフバンGなどの情報通信株や、信越化、富士フイルムなどの化学株も堅調。日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株や、JAL、ANAなどの空運株もしっかり。一方、ニッスイ、サカタのタネなどの水産農林株や、東京海上などの保険株が安い。
そのほか、洋エンジ、アンビス、ユニオンツル、ランドC、大有機化が上昇。半面、LinkUG、Fスターズ、東洋炭素、Vキューブ、古野電などが下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社