30日午前10時2分すぎの日経平均株価は、前日比80円程度安い4万590円前後で推移する。朝方は、前日までの3日間に終値ベースで1100円を超える下落となっていた反動から、買いが優勢となった。ただ、戻り待ちの売りに押され下げ転換。午前9時52分には、同117円94銭安の4万556円61銭を付けるなど、軟調に推移する。現地29日の米国株式市場では、翌30日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表を前に利益確定売りが優勢となり、NYダウが続落、ナスダック総合指数は5日ぶりに反落。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、29日の大阪取引所清算値比170円安の4万640円だった。
業種別では、JAL、ANAなどの空運株や、王子HD、日本紙などのパルプ紙株が下落。トヨタ、ホンダなどの輸送用機器株や、OLC、リクルートHなどのサービス株も安い。三井倉HD、上組などの倉庫運輸株や、中外薬、エーザイなどの医薬品株も軟調。SUMCO、三和HDなどの金属製品株や、清水建、鹿島などの建設株も弱い。一方、住友電工、フジクラなどの非鉄金属株や、東レ、セーレンなどの繊維株が高い。
そのほか、シマノ、小森、フジテック、さくら、エイチームHが下落。半面、住友ファーマ、エクセディ、エンプラス、古河電工、NECなどが上昇している。
東京外国為替市場では午前10時2分時点で、ドル・円が1ドル=148円台の前半(29日は148円57−59銭)、ユーロ・円が1ユーロ=171円台の前半(同171円66−70銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社