8日午前10時12分すぎの日経平均株価は、前日比800円程度高い4万1860円前後で推移する。午前10時9分には、同819円17銭高の4万1878円32銭を付けている。現地7日の米国市場では、新規失業保険申請件数が市場予想よりも悪くNYダウが反落。一方、ハイテク株が堅調に推移したことからナスダック総合指数は続伸し、終値ベースでの史上最高値を更新した。日本株も、指数寄与度の高い銘柄を中心に買いが先行。赤沢亮正経済財政・再生相が、米国との相互関税の負担軽減措置を巡り、米国側が大統領令の修正を約束したと発表したことも支援材料となった。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、7日の大阪取引所清算値比90円高の4万1090円だった。
業種別では、全33業種のうち29業種が上昇、4業種が下落している。テルモ、HOYAなどの精密機器株や、バンナム、任天堂などのその他製品株が上昇。オリックス、JPXなどのその他金融株や、NTT、ソフバンGなどの情報通信株も高い。トヨタ、ホンダなどの輸送用機器株や、アドバンテス、東エレクなどの電気機器株も堅調。三井不、菱地所などの不動産株や、ダイキン、ディスコなどの機械株もしっかり。一方、塩野義薬、中外薬などの医薬品株や、古河電工、住友電工などの非鉄金属株が安い。
そのほか、日本化、宮越HD、Jリース、ダイフク、加賀電子が上昇。半面、テスHD、チャームケア、フルヤ金属、東和薬品、KLabなどが下落している。
東京外国為替市場では午前10時12分時点で、ドル・円が1ドル=147円台の前半(7日は146円80−82銭)、ユーロ・円が1ユーロ=171円台の半ば(同171円59−63銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社