20日後場の日経平均株価は、前日比85円11銭安の3万8403円23銭、TOPIX(東証株価指数)も同20.82ポイント安の2771.26ポイントと、そろって続落した。イスラエルとイランの紛争に関し米国の軍事介入が警戒され、時間外取引で米株価指数先物が下落したことを受けて売りが先行。日経平均は午前10時37分に、同125円80銭安の3万8362円54銭を付けた。その後、後場に入り再度上げ転換する場面もみられた。ただ、積極的に買い進む動きは限られるなか前日終値近辺での推移が続き、クロージングオークションで下げ幅を広げる格好となった。
東証プライム市場の出来高は27億7289万株、売買代金は6兆6964億円。騰落銘柄数は値上がりが449銘柄にとどまった一方、値下がりは1125銘柄と7割に迫った。変わらずは52銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち31業種が下落、2業種が上昇した。アシックス、任天堂などのその他製品株や、MS&AD、東京海上などの保険株が下落。INPEX、石油資源などの鉱業株や、ニッスイ、サカタのタネなどの水産農林株も安い。大和証G、野村などの証券商品先物株や、OLC、リクルートHなどのサービス株も軟調。日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株や、浜ゴム、ブリヂスなどのゴム製品株も弱かった。一方、王子HD、北越コーポなどのパルプ紙株や、郵船、商船三井などの海運株が高い。
個別では、イーレックス、ミガロHD、電気興、タカミヤ、SREHDなどが下落。半面、大幸薬品、インターアク、中国塗、キオクシア、三井ESが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社