16日午前10時5分すぎの日経平均株価は、前日比85円程度高い3万9760円前後で推移する。現地15日の米国株式は、NYダウが反落した一方、ナスダック総合指数は続伸し連日で終値ベースの史上最高値を更新。SOX(フィラデルフィア半導体株)指数も上昇したことから、日本株も半導体関連を中心に、買いが先行した。一時下げ転換する場面もみられたが押し目を拾う動きから、午前10時4分には同102円58銭高の3万9780円60銭を付けるなど、堅調に推移する。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、15日の大阪取引所清算値比45円安の3万9615円だった。
業種別では、全33業種のうち21業種が上昇、12業種が下落している。三菱倉、上組などの倉庫運輸株や、オリンパス、HOYAなどの精密機器株が上昇。LINEヤフ、NTTなどの情報通信株や、ENEOS、コスモエネHなどの石油石炭製品株も高い。浜ゴム、ブリヂスなどのゴム製品株や、ガイシ、特殊陶などのガラス土石株も堅調。ディスコ、SMCなどの機械株や、信越化、富士フイルムなどの化学株もしっかり。一方、郵船、商船三井などの海運株や、三菱UFJ、三井住友などの銀行株が安い。
個別では、ライドリC、JCRファマ、オープンG、東宝、ベクトルが上昇。半面、ヨシムラFH、テラスカイ、ヒトコムHD、北の達人、FPパートナなどが下落している。
東京外国為替市場では午前10時5分時点で、ドル・円が1ドル=148円台の後半(15日は147円73−75銭)、ユーロ・円が1ユーロ=172円台の後半(同172円69−73銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社