5日前場の日経平均株価は、前日比88円99銭安の3万7658円46銭と反落し、TOPIX(東証株価指数)が同21.02ポイント安の2764.11ポイントと下落した。現地4日の米国市場では、経済指標を嫌気してNYダウが5日ぶりに下落した一方、ナスダック総合指数は利下げ期待に支えられたハイテク株が堅調で3日続伸するなど、まちまち。日本株は、為替レートが円高方向に振れていることが意識され売りが先行。日経平均は、午前9時2分に同209円43銭安の3万7538円02銭を付けた。売り一巡後は、為替相場がやや円安方向に振れたことをきっかけに下げ幅を縮小するなど、総じて底堅く推移した。
東証プライム市場の出来高は7億4408万株、売買代金は1兆9645億円。騰落銘柄数は値上がりが676銘柄、値下がりは886銘柄、変わらずは69銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち30業種が下落、3業種が上昇した。郵船、商船三井などの海運株や、出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株が下落。トヨタ、ホンダなどの輸送用機器株や、三菱UFJ、三井住友などの銀行株も安い。OLC、リクルートHなどのサービス株や、浜ゴム、ブリヂスなどのゴム製品株も軟調。中外薬、第一三共などの医薬品株や、王子HD、北越コーポなどのパルプ紙株も弱かった。一方、SUMCO、三和HDなどの金属製品株や、JR東日本、JR西日本などの陸運株、三菱倉、上組などの倉庫運輸株が高い。
個別では、住友ファーマ、日本調剤、川崎汽、サンリオ、オープンGが下落。半面、センコーGH、メンバーズ、ネットプロテ、双葉電子、メイコーなどが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社