28日前場は日経平均株価が、前日比92円36銭安の5万419円96銭と3日ぶりに反落。TOPIX(東証株価指数)も同17.54ポイント安の3307.51ポイントと下落した。日経平均は午前9時4分に、同304円91銭安の5万207円41銭を付けた。朝方から、心理的なフシ目の5万円突破で生じた目先的な達成感や、短期急騰にともなう過熱感から売りが先行したようだ。売り一巡後は、押し目買いやソフバンGの上昇により下げ渋る動きをみせたものの、日米首脳会談の内容を確認したいとして、様子見姿勢が強まった。為替相場は1ドル=152円40銭台と、足元ではもみ合い。
東証プライム市場の出来高は11億6149万株、売買代金は3兆560億円。騰落銘柄数は値上がりが178銘柄にとどまり、値下がりは1401銘柄と8割を超えた。変わらずは34銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち28業種が下落、5業種が上昇した。帝人、東レなどの繊維株や、SUMCO、三和HDなどの金属製品株が下落。三菱倉、三井倉HDなどの倉庫運輸株や、AGC、TOTOなどのガラス土石株も安い。リクルートH、セコムなどのサービス株や、大成建、清水建などの建設株も軟調。ニッスイ、マルハニチロなどの水産農林株や、INPEX、石油資源などの鉱業株も弱かった。一方、関西電、東ガスなどの電気ガス株や、郵船、商船三井などの海運株が高い。
そのほか、ニデック、KLab、ホギメディ、日鉄鉱、JESHDが下落。半面、イビデン、LinkUG、メタウォータ、DeNA、正興電機などが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社