電子部品大手の村田製作所が急落し、年初来安値を更新、前日比388.5円安となる1825.5円を付けた。4月30日引け後に発表した、26年3月期の業績見通しが売り材料視された。
25年3月期の連結営業利益は2797億円(前期比29.8%増)だった。コンピュータやモビリティー向けにコンデンサの需要が伸長し、スマートフォン向けに樹脂多層基板とインダクタが増加した。一方、26年3月期の営業利益予想は2200億円(前期比21.3%減)とした。為替前提を1ドル=140円とし、スマホ用高周波モジュールや樹脂多層基板の減少を織り込んだ。
また同社は、1000億円を上限とする自社株買い枠を設定。26年3月期の配当予想は、中間・期末とも30円の計60円とし、前期から3円の増配(調整後)を予定している。
1日の終値は、前日比283.5円安の1930.5円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社