王子HDは4日、溶解パルプ(DP)およびバイオエタノール製造販売事業を展開する豪AustroCel Hallein(AustroCel)の全株式を取得する株式譲渡契約を締結したと発表した。
同社によるとAustroCelは、さまざまなバイオ化学品に使用される特殊DPを製造しながら、その製造工程で発生する副産物からバイオ燃料(次世代バイオエタノール)を製造。高いコスト競争力と顧客基盤を活かした開発力で、多岐にわたる新規製品群への参入を実現しているという。
同時に、グループの王子ネピアが生産拠点集約による家庭紙生産体制の再構築を行うと発表。江戸川工場(東京都江戸川区)を25年8月に、苫小牧工場(北海道苫小牧市)を26年3月に停止、閉鎖するとし、両工場で生産している製品は、引き続き名古屋工場(愛知県春日井市)、徳島工場(徳島県阿南市)などから供給し、十分な供給体制を維持するとしている。
5日終値は、前日比3円高の839.3円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社