西武ホールディングスに買いが先行し、上場来高値を更新した。MSCI指数への新規組み入れ期待が買い材料になっているようだ。
世界の機関投資家がベンチマークにするMSCI指数は、8月に次回の定期見直し(年4回)が実施される。日本株の組み入れについて大和証券は27日付のリポートで、新規採用候補の1つとして西武HDを挙げた。
同証券は日本株の3増・3減を予想し、西武HDのほか良品計画、川崎重工業が新たに採用されるとみている。パッシブ(指数連動型)ファンドによるリバランス(資産の再配分)のインパクト(過去3カ月の1日平均売買高換算)については、買い需要を西武HDに約10日分と試算。良品計画、川重はそれぞれ2.7日分、0.5日分とはじいた。
この日はパッシブファンドの買い需要を先取りする買いが西武HDに入っているもよう。一時前日比2.2%高の5093円を付けた。川重も高値を更新した。
一方、同証券はホシザキ、リコー、小野薬品工業の除外を予想している。
30日の終値は、前週末比184円高の5166円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社