耐火物やファインセラミックスを手掛ける黒崎播磨(監理)がストップ高の4150円(前日比700円高)を付け、年初来高値(3590円)を更新する勢いだ。1日引け後、日本製鉄がTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。
日本製鉄は1株4200円で黒崎播磨のTOBを行う。1日終値3450円に対し21.7%のプレミアムを付与した。買付予定数の下限を681万9196株とし、上限は設けない。公開買付開始時期は26年2月上旬頃を予定し、黒崎播磨はTOB成立後に上場廃止となる予定。黒崎播磨は賛同意見を表明し、応募を推奨している。
なお、TOBで全株式を取得できなかった場合、特別支配株主による株式売渡請求または株式併合を経て、上場廃止・完全子会社化するスクイーズアウト(強制買い取り)を行う。
これを受け、東京証券取引所は1日付で黒崎播磨を監理銘柄に指定した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社