25日の東京外国為替市場で、ドル・円は1ドル=147円台前半のレンジで往って来いの展開となった。
朝方、147円ちょうど近辺だったドル・円は、仲値決済に向けて上昇。事業会社の決済が集中しやすい5・10(ごとおび)だったこともあり国内輸入企業からのドル買い・円売りが入ったとの観測がサポートした。また、FRB(米連邦準備制度理事会)本部へ異例の視察に訪れたトランプ米大統領に対しパウエルFRB議長が利下げに応じない姿勢を示したことも引き続きドル買い要因として意識され、仲値通過後もドル・円は一時147円50銭近辺まで上値を伸ばした。ただ、147円台半ばでは利益確定や戻り待ちの売りも出やすく、午後にかけては日経平均株価が下げ幅を広げる動きにツレてドル・円も下押し。その後、日銀が利上げできる環境が年内に整う可能性があると報じられると、ドル・円は一時147円を割り込んだ。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社