半導体向け高純度化学材料を手掛けるトリケミカル研究所が、ストップ安の2570円(前日比700円安)を付けた。8月29日引け後、26年1月期業績予想の下方修正を発表し、売り材料視された。
通期の連結営業利益を60億5000万円から55億円(前期比4.6%増)に引き下げた。特定の中国主要顧客において、生産量に対する材料の消費量が大幅に減少する見込みとなったほか、High−k材料などの出荷停滞を織り込んだ。第2四半期累計(2―7月)の営業利益は31億7700万円(前年同期比63.9%増)だった。
また同社は、ADChem(中国)と、中国で半導体向けに使用される高純度プリカーサーなどの生産、販売、開発を行う合弁会社を設立することを明らかにした。設立は25年9月、資本金は1億人民元(約20億円)で、トリケミカルの出資比率は33%を予定している。
1日の終値は、前週末比700円安の2570円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社