サッポロHDが続伸、490円高の7950円を付けた。12日午後2時、25年12月期の連結利益予想の上方修正、期末一括配当予想の増額、株式分割を実施すると発表、材料視された。
25年12月期の業績予想で、売上収益を5320億円から5230億円(前期比1.5%減)に引き下げたものの、営業利益を200億円から278億円(同2.7倍)に増額した。売上収益は、国内酒類事業でビールの好調な販売と4月の価格改定による増収が見込まれる一方、海外酒類事業における売上数量の未達および円高の影響を受ける。利益面では、海外酒類事業が減益となるものの、国内酒類事業および不動産事業での売上増などに伴う増益が寄与する。期末一括配当予想は、従来の60円から90円(前期実績52円)に増額するとした。
株式分割は、12月31日(同日は株主名簿管理人の休業日のため実質的には12月30日)を基準日、26年1月1日を効力発生日として1株を5株にする。同社では、分割により投資単位当たりの金額を引き下げ、同社株の流動性を高めるとともに、投資家層のさらなる拡大を図ることを目指す。
25年12月期第3四半期累計(1−9月)の決算は、売上収益が3825億8900万円(前年同期比0.8%減)、営業利益は195億7800万円(同10.8%増)だった。
12日の終値は、前日比399円高の7859円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社