パソコン周辺機器メーカーのバッファローがストップ高の3040円(前日比504円高)。8日引け後、26年3月期第1四半期(25年4−6月)業績に加え、株主優待の新設と自社株買いを発表し、買い人気を集めた。
第1四半期の連結営業利益は29億7000万円(前年同期比2.3倍)だった。パソコン周辺機器分野における法人案件の獲得増などが寄与した。通期計画は営業利益45億円(前期比49.5%減)を据え置いたが、進ちょく率は66%と高い。
また同社は、株主優待制度の新設を発表。毎年3月末と9月末の株主名簿に記載された100株以上保有する株主を対象に、保有期間に応じてデジタルギフトを贈呈する。自社株買いは、100万株(自己株を除く発行済株式総数の7.86%)・35億円を上限とし、取得期間は26年4月末までとした。
さらに、ID認証・認可のためのプラットホームなどを手掛けるビットキー(東京都中央区)との、資本・業務提携と第三者割当増資の引受けを発表。スマートロックの普及に不可欠な導入支援(設置施工・保守業務)の領域から連携を開始する。将来的には、サプライチェーン網を活用した部品調達の最適化や、両社の技術を組み合わせた新たな商品・サービスの共同開発なども視野に入れ、協業範囲拡大について継続的に協議を行う。
12日の終値は、前週末比504円高の3040円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社