住友化学は12日、バイオマス原料由来のモノマーを使用した液晶ポリマー(LCP)の量産技術の確立に成功したと発表した。
同社によるとLCPは、耐熱性と難燃性に優れたスーパーエンジニアリングプラスチックの一種で、スマートフォンなどの電子機器、自動車、OA機器など幅広い分野で用いられている。今回、同社が技術確立に成功したバイオマス原料を使用したLCPの製造プロセスでは、製品中のバイオマス含有量が明確となる「セグリゲーション」方式を採用。同方式は、バイオマス原料とそれ以外を完全に分離して管理するもので、バイオマス含有量を明示することが可能になるという。同技術に基づくバイオLCPの量産体制構築を加速し、26年度中の顧客認定、27年度からの供給開始を目指す。
12日の終値は、前日比6.9円高の349.9円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社