川崎重工業は14日、神戸工場(兵庫県神戸市)において、新たに開発した低濃度二酸化炭素分離回収技術の実証設備の建設に着手したと発表した。
今回の設備は、同社独自の二酸化炭素回収技術であるKawasaki CO2 Capture(KCC)を活用し、大気からの二酸化炭素回収を行うDirect Air Capture(DAC)と、神戸工場に設置している高効率のガスエンジン発電所の排ガスから二酸化炭素を回収するPost−Combustion Capture(PCC)の技術実証を行うもの。実証においては、新開発の低濃度二酸化炭素を吸収する固体吸収剤を使用するとともに、二酸化炭素を脱離するための蒸気生成にはガスエンジン排ガスなどの未利用熱を利用するという。同設備の竣工は25年10月を予定している。
14日の終値は、前週末比322円高の1万225円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社