映画製作・配給最大手の東宝が上場来高値(調整後)を更新。高いところでは、前日比944円高となる9231円を付けた。15日引け後、26年2月期業績予想の上方修正に加え、上海新創華文化発展有限公司(SCLA)との戦略的パートナーシップ締結を発表し、買い人気を集めた。
通期の純利益予想を375億円から435億円(前期比0.3%増)に引き上げた。保有上場有価証券2銘柄の売却益89億円を反映させた。第1四半期(25年3−5月)の連結業績は、営業利益が193億3900万円(前年同期比21.3%減)、純利益は115億6500万円(同28.4%減)だった。あわせて、中国本土での「ゴジラ」IP(知的財産)ライセンス事業推進に向け、SCLAと戦略的パートナーシップを締結したことも明らかにした。
これを受け、野村証券は15日付で、東宝の投資判断「ニュートラル」(3段階中2位)を継続し、目標株価を8200円から8600円に引き上げた。
16日の終値は、前日比904円高の9191円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社