伊藤忠商事は23日、A−SEEDS(長野県松本市)の第三者割当増資を引き受けたと発表した。
A−SEEDSは、信州大学発のベンチャー企業。これまで適応疾患が一部の血液がんに限られていた「CAR−T細胞療法」において「非ウイルス遺伝子改変CAR−T細胞療法」という独自の技術・製法を確立し、ウイルス感染細胞やがん細胞を直接攻撃・排除するT細胞の疲弊防止、長期間にわたる薬効維持に加え、製造コストの低減を可能にしたという。今回の資金調達は、グローバル展開を見据え、オーストラリアで実施予定の製造・治験に充当される予定。同社では、今回の資本提携に留まらず、A−SEEDSへの資材供給などによりA−SEEDSの開発・成長を支援し、更には同社ネットワークを活用して当該治療法を支える製薬・化学品業界との連携も進めるという。
23日の終値は、前日比272円高の7878円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社