FRONTEOは23日、AI創薬支援サービス「Drug Discovery AI Factory(DDAIF)」を活用したすい臓がんの創薬標的分子候補の抽出およびin vitro(試験管)で、がん細胞の増殖抑制試験を行い、一定の効果が確認されたと発表した。
同社によると、今回の実験ではDDAIFを活用し、2日で約2万個のヒトの全遺伝子の中から、標的分子候補17遺伝子を抽出することに成功。さらに、これらの17遺伝子から、実験においてすい臓がん細胞の増殖抑制が確認された6遺伝子は、そのうちの4遺伝子はすい臓がんとの関連性を報告した論文が存在せず、残りの2遺伝子は論文での報告がわずか1報のみ(25年4月19日現在)という、極めて新規性の高い標的分子候補だった。抽出した17遺伝子について、すい臓がん細胞株で細胞増殖への影響を調べたところ、このうち6遺伝子で、働きを抑制する試験を実施した場合に何もしなかった場合に比べて約4−6割のがん細胞の増殖抑制が確認されたという。
23日の終値は、前日比100円ストップ高の644円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社