大成建設は24日、「生産プロセスのDX」の一環として、複数の自動運転建設機械の協調運転を制御するシステム「T−iCraft」を、ダム建設現場(栃木県鹿沼市上南摩町、南摩ダム本体建設工事)に導入し、自動運転クローラーダンプ、ブルドーザおよび遠隔操作バックホウの3機種の協調運転による完全無人化施工を実証したと発表した。
同社によると「T−iCraft」は、協働させる建設機械の自由度が高く、自社製だけでなく他社製の自動建機や有人操作の建機などと協調運転を行うことが可能という。今回の実証では、有人操作機との連携はHOGシステムにより行い、遠隔操作によるバックホウ、自動運転のクローラダンプとブルドーザの3機種により、作業エリア内での完全無人化施工を実現した。
HOGシステムとは、「T−iCraft」と通信できるタブレットに作業の指示が表示されオペレータはその作業毎に「開始」「終了」を画面操作で「T−iCraft」に報告することで無人機との協調運転を行うシステム。
24日の終値は、前営業日比130円高の1万115円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社