富士通は24日、グループの富士通ネットワークソリューションズ(FNETS)および金沢ケーブル(石川県金沢市)と、カメラを使わずミリ波レーダを活用した「ミリ波レーダ見守りシステム」の実証実験を行い、有効性を確認したと発表した。
独居高齢者の安否確認や入居の長期化に伴う健康面やプライバシーの確保が重要になるなか、3社はそれらの課題解決に向け、能登町の協力のもと、仮設住宅の居室内にミリ波レーダ装置を設置。家具などの障害物がある環境下で、ミリ波による見守りについて検証を行った。居住者の在室・不在、居室内での滞在位置や行動量をヒートマップや時間別のグラフデータとして可視化するとともに、転倒などの異常事態をAIで検知する検証を実施。その結果、介護施設や商業施設などとは建材が異なる仮設住宅においても同程度の性能で居住者の状態を検知でき、居住者へヒアリングした実際の状況とも差異が無いことを確認したという。
24日の終値は、前日比31円高の3372円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社