島津製は26日、電磁波を使い非破壊・非接触で水分率をリアルタイムでモニタリングする食品工場向けインライン水分率モニター「MMSシリーズ」を発売すると発表した。
「MMSシリーズ」は、電磁波の水分によるエネルギーの減衰差を利用して水分率を計測するシステム。産業技術総合研究所が開発した水分量を電磁波で簡便に計測する技術をもとに、同社が製品化した。食品が流れるコンベアや運搬トレイの上部にセンサーを設置し、食品が通過する際に水分率をリアルタイムで測定。水分量の低い対象には、上下にセンサーを対向する形で配置し電磁波を透過させることで、高精度な測定を実現する。近赤外線を用いた手法では表面の測定に留まっていた厚みのある生地も計測が可能なほか、既存の生産ライン上に簡単に実装でき、新たな設置スペースの確保は不要としている。
26日の終値は、前日比79円安の3706円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社