伊藤忠商事は29日、内外における自動運転技術を活用したサービスの本格実用化を見据え、米国で自動運転ソフトウエアの開発・提供、および自動運転シャトルサービスを手がけるMay Mobility(May社、ミシガン州)と資本・業務提携したと発表した。
同社によるとMay社は17年に米国で創業し、独自の学習方法によるAI(人工知能)を用いて、低コストかつ高効率な自動運転ソフトウエア(Autonomous Driving Kit)を開発する。同社では今回の資本・業務提携を通じて、国内外における自動運転サービスの本格実用化を目指。具体的には、ベル24HDと連携し、有人対応を要する緊急性の高い交通状況においても、自動運転車両が適切に走行できるよう、国内外のアウトソーシング拠点を活用した遠隔モニタリングサービスを提供する。また、測量サービス国内最大手のパスコ(東京都目黒区)と連携し、パスコが収集する地理空間データをMay社に提供し、日本国内における自動運転ソフトウエア開発を支援。さらには、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)や米・Technologent社と連携し、国内外におけるMay社のITインフラ構築やデータ統合などを支援する。
29日の終値は、前日比116円高の7636円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社