扶桑化学工業が急騰、780円高の5900円を付け、10月9日の年初来高値5260円を大きく更新した。前週末10月31日引け後、26年3月期の連結業績予想の上方修正と配当の増額を発表し、好感された。
26年3月期の業績予想で、売上高を727億円から755億円(前期比8.6%増)に、営業利益を140億円から175億円(同7.8%増)に引き上げ、一転して増益となる見込み。AI(人工知能)用途を中心に半導体市場向けのコロイダルシリカの販売が好調に推移。また為替レートが想定よりも円安に推移したことで外貨建て取引や在外子会社の円換算後の売上高や営業利益が増加したという。配当は、第2四半期末が従来予想の38円から41円(前期実績35円)に、期末も同38円から41円(同38円)に引き上げ、年間配当は82円(同73円)となる見込み。
26年3月期第2四半期累計(25年4−9月)の決算は、売上高が377億500万円(前年同期比8.5%増)、営業利益が97億4600万円(同19.7%増)だった。
4日の終値は、前週末比550円高の5670円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社