王子ホールディングスが3日ぶりに反落、22.6円安の722.1円を付けている。4日午後1時、26年3月期第1四半期(25年4−6月)の連結決算を発表。最終損益が赤字に転落し、嫌気された。
第1四半期決算は、売上高が4574億4200万円(前年同期比4.4%増)、最終損益は51億5700万円の赤字(前年同期は177億1900万円の黒字)に転落した。売上高は、Walki社の買収・連結子会社化や、サイクロンで被災していたニュージーランドのPan Pac社が24年11月に全ての生産ラインを稼働再開したことなどから増収を確保。損益面では、海外でのパルプ市況悪化、原燃料価格・物流費・人件費などのコストが上昇。ニュージーランドにおける段ボール原紙事業の撤退決定に伴う事業構造改善費用を計上することなどが重しとなった。
第2四半期累計の業績予想は、売上高9300億円(前年同期比0.8%増)、純利益150億円(同38.1%減)を据え置いている。
4日の終値は、前週末比12.8円安の731.9円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社